中部地区中材業務研究会 掲示板
BDテストについて - たろう
2024/11/07 (Thu) 17:01:35
この度、当院ではオートクレーブの入れ替えを行いました。
三浦工業の ST-3EH(132℃・121℃)と ST-6EL(121℃)になりますが、BDテストをどのように実施すればよいでしょうか。
134℃に温度設定はできない機器であり、121℃の場合、10分・20分と細かい時間設定もできない状況です。
よろしくお願いします。
Re: BDテストについて - 会長
2024/11/12 (Tue) 21:52:05
ご使用の蒸気滅菌器の滅菌温度は、132℃と121℃なのですね。
蒸気滅菌器の種類として
①プレバキューム式(真空ポンプあり)
②重力置換式(真空ポンプなし)
③蒸気パルス式(真空ポンプなし)
以上の三種類があり、ボウィーディックテスト(BDテスト)に対応する滅菌器は①のプレバキューム式となります。
BDテストは134℃で行われるので、その滅菌器は対応していないと考えられますが、一度メーカーに確認してみてください。
補足:②・③の蒸気滅菌器は、滅菌できない構造の鋼製小物や器械、布製品など、そして乾燥不良や滅菌物は包装できないこともあるため注意が必要です。
器材の再生処理 - iku
2024/10/18 (Fri) 10:43:17
喉頭鏡のブレードは洗浄(超音波洗浄機にて高温熱水消毒)までとしていますが 滅菌もしたほうがよいのでしょうか。
Re: 器材の再生処理 - 会長
2024/11/02 (Sat) 10:29:09
喉頭鏡のブレードには古いタイプに電球を使っている製品もありますが、ファイバー式ブレードの再生処理について解説します。
※滅菌することが可能なブレードもありますが、熱水消毒するか滅菌するかは施設の考え方で対応します。
※超音波洗浄はファイバーが劣化する危険性があるので行わないでください。(添付文書に禁止と記載されています)
※ブレードに汚染物が固着している場合は、WD洗浄の前にブラッシング洗浄を加えてください。
ご質問の洗浄(超音波洗浄にて高温熱水消毒)とのことですが、ウォッシャーディスインフェクター(WD)の洗浄器を使用していると推測しますが、間違っているようでしたらご連絡ください。
喉頭鏡ブレードをWDで洗浄することは問題ありませんが、超音波洗浄は行わないでください(WDのプログラムで変更することは可能です)
WDで洗浄+熱水処理+乾燥 ➡ 清潔なビニール袋などで包装(未包装の場合は汚染する危険性がある)➡ 払い出し(保管)
※可能でしたら包装する前に光が点灯することを確認してください。
以上、なにか不明な点がありましたらご連絡ください。
Re: 器材の再生処理 - iku
2024/11/06 (Wed) 10:34:00
有難うございます。超音波洗浄機で洗浄していました。改めます。当院にはWDがないのですが用手洗浄+乾燥でよいのでしょうか?
Re: 器材の再生処理 - iku
2024/11/06 (Wed) 10:53:05
間違えました。用手洗浄+次亜塩素酸Na0.1%60分以上浸漬すすぎ+乾燥でよいでしょうか
Re: 器材の再生処理 - 会長
2024/11/12 (Tue) 21:17:33
喉頭鏡のブレードを0.1%次亜塩素酸ナトリウム消毒すると金属部分が腐食する危険性があるため行ってはいけません。
ご施設にWDがないようでしたら以下の方法で対応してください。
【喉頭鏡ブレードは蒸気滅菌に対応】
・蒸気滅菌
【喉頭鏡ブレードは蒸気滅菌に否対応】
・70%消毒用アルコールで清拭消毒➡清潔なビニール袋に入れる
・過酸化水素プラズマ滅菌
以上の方法で対応してください。
滅菌後のパックへの記入 - 洗ちゃん
2024/10/31 (Thu) 11:19:01
滅菌パックをシールした上部に、器械名・期限を記入し滅菌し供給ています。それは普通だと思いますが、ある日、他部署にラウンドに行くと、シール部分よりも下の滅菌器材の上に(真上ではありませんでしたが)文字が記入されていました。滅菌前にその場所への記入はNGとされていますが、滅菌後は良いのですか?
Re: 滅菌後のパックへの記入 - 会長
2024/11/02 (Sat) 10:51:50
滅菌バッグへの記載について
滅菌する前にシールの上(欄外)に記載することが基本です。
【ご質問にある状況】
滅菌後に現場でシール部分より下(内側)に文字を記載することは以下の理由で滅菌物への影響があります。
・フィルム面に記載すると微生物は浸透しませんが、インク成分が時間と共に滅菌バッグ内に浸透して器材への影響があります。
・両面が紙タイプの滅菌バッグの場合は、インク成分の浸透と微生物も浸透する危険性があります。
今回、部署ラウンドで発見されたことを機会に、滅菌物の取り扱いや現場で滅菌バッグに記載することのリスク(原則禁止)、どうしても記載する場合の手順など院内の関連する部署へ情報発信されるとよいと思います。
インジケーター2枚以上 - 中材専門
2024/06/20 (Thu) 12:09:34
稀に、滅菌パックの中に、インジケーターを2枚入れて滅菌してしまうことがあります(重なっていて気づかない)
滅菌後、2枚入っていることに気づいた場合は、再滅菌が必要でしょうか。
Re: インジケーター2枚以上 - 会長
2024/06/22 (Sat) 21:02:19
滅菌バッグ内にインジケータが2枚重なって入る事があるのですね。
2枚のインジケータの変色状態に問題がないようでしたら再滅菌する必要はないと考えます。
穴を開くタイプのカスト問題 - S県K市の病院より
2024/06/15 (Sat) 14:55:37
穴開きタイプのカストの滅菌後について質問です。
滅菌後穴を閉じる際に穴が開かない様インジケーターテープで固定していますが、未滅菌状態のテープで固定しています。
しかし、滅菌後のカストに未滅菌状態のテープを貼るのはどうなのか?という意見がスタッフから提起されました。
未滅菌状態のテープで固定することに問題はあるのでしょうか?カストの中の滅菌物に影響があるようには思えなかったのですが実は影響があったのでしょうか?
Re: 穴を開くタイプのカスト問題 - 会長
2024/06/17 (Mon) 17:26:21
開閉式の窓(穴)のあるカストを使用して、滅菌後に窓(穴)を閉じた後に開かないようにインジケータ部分が変色していない滅菌テープで固定しているのですね。
変色していない(滅菌器を通過していない)テープを使用しても滅菌物への影響はありませんが、滅菌テープが変色していないため使用現場のスタッフが未滅菌のカストと間違えてしまうため問題があります。
対応策として
①滅菌前に窓を開いた状態で滅菌テープで固定して、滅菌後に窓を閉めてからその滅菌テープで固定し直す方法。
②フィルター式のカストを導入する。
③カスト以外の包装方法を考慮する。(滅菌バッグやラップ材など)
以上です、また何かありましたらご質問ください。
Re: 穴を開くタイプのカスト問題 - S県K市の病院より
2024/06/17 (Mon) 20:04:31
迅速な回答ありがとうございます。
説明が不足していましたので補足いたします。
見えやすい位置にカスト用インジケーターラベル(日油技研)を貼っており、シールの変色で滅菌済であることは確認できます。
個人的な考えとしては、
①滅菌物に影響ないので未滅菌テープでもいいのでは?
②滅菌済テープだと穴を開かないで滅菌したのではと疑念をもつ。
といった理由で未滅菌テープで固定していました。
それでもやはり滅菌済テープでの固定の方がいいのでしょうか?
Re: 穴を開くタイプのカスト問題 - 会長
2024/06/18 (Tue) 14:10:02
日油技研のカスト用インジケータラベルは下記のホームページアドレスの製品でしょうか。
https://www.nichigi.co.jp/products/mekkin/card_index/mekkinlabel.html#kasto
この製品は滅菌器を通過しないと「滅菌済」と表示されずに白色のままですが、現場の方で疑問に思う方もいると思いますがいかがでしょうか。
先程のご質問の
①②のいずれの場合であっても、使用現場のスタッフが間違えないように情報発信して、理解と協力を得ることが重要と考えます。
Re: 穴を開くタイプのカスト問題 - S県K市の病院より
2024/06/18 (Tue) 14:48:34
迅速な回答ありがとうございます。
そのカスト用ラベルで合っています。
説明が上手く伝えられず申し訳ありませんでした。
カスト用ラベルに滅菌期限を書いてカストの目立つ場所に貼り、滅菌をして、滅菌後別のインジケーターテープの未滅菌状態のものを固定用に貼るということでした。
何度も投稿申し訳ありませんでした。
スタッフ間で改めて話し合います。
ボウイ&ディックテスト - 中材専門
2024/06/04 (Tue) 11:28:31
アメリカ式の厚紙に挟むキットを使用していますが、業者から、ヨーロッパ式の紙1枚をホルダーにセットするタイプを勧められました。ガイドラインにはどちらが推奨されるかは記載がありません。どちらを取り入れても問題はないのでしょうか。
Re: ボウイ&ディックテスト - 会長
2024/06/06 (Thu) 18:45:06
市販のボウイ&ディックテストには再使用可能な製品と単回使用製品と様々なタイプがあります。
その規格としてはAAMI(米国)やEN(EU)などがありましたが、滅菌保証のガイドライン2021ではISO 11140-3やISO 11140-5の規格が示されています。
ご質問の製品はISOに適合する製品と考えられますので変更されても問題はないと思います。
エスマルヒの滅菌について - しおん
2024/04/22 (Mon) 18:02:37
エスマルヒを滅菌するのは
132℃5分乾燥30分 または 121℃20分乾燥30分 どちらで滅菌するのがいいですか?
Re: エスマルヒの滅菌について - 会長
2024/04/26 (Fri) 15:58:16
エスマルヒは様々なメーカーから販売させていますが、再使用可能のエスマルヒの滅菌方法について記載します。
メーカー指定の滅菌方法(121℃20分、132℃20分、135℃3~5分等)で滅菌することが原則なので、ご使用されているメーカーの添付文書を確認するようにしてください。
また、ガス滅菌や過酸化水素滅菌不可の製品もあるので注意してください。
滅菌するときに注意する項目として
・エスマルヒを包帯のように巻いてしまうと滅菌剤が中心部分へ浸透しにくくなり滅菌不良を起こす危険性があるので、エスマルヒは巻かないで20~30cm程度の長さで緩めに繰り返し折り返して滅菌バッグなどで包装してから滅菌してください
・中心部に化学的インジケータタイプ5を入れて確認してください
・乾燥時間は滅菌したエスマルヒが十分乾燥するように調整してください
・エスマルヒ・アシストなどの補助具(https://www.medical-devices.jp/product/ea.html)を使用する方法もあります
以上、よろしくお願いします。
Re: Re: エスマルヒの滅菌について - しおん
2024/05/01 (Wed) 13:29:26
添付書類があるか師長に確認してみます。
ありがとうございました
四角巾滅菌について - S県K市の病院より
2024/04/15 (Mon) 20:55:39
四角巾の滅菌について質問です。
器械台に被せる布を今までカストで滅菌していましたが滅菌バックにて滅菌するよう言われました。畳まれた状態の布2枚組を1カストで滅菌していましたが、滅菌バックで滅菌する際は1枚で滅菌するのか、2枚組1パックでいいのか悩んでいます。AC滅菌ですが、どちらでも大丈夫でしょうか?
Re: 四角巾滅菌について - 会長
2024/04/17 (Wed) 22:54:04
手術器械をセッティングした器械台を覆うための布を滅菌する方法のことですね。
近年は、滅菌済みのディスポ(SUD)の不織布を使用する施設が多いと思います。
ご質問の布(覆布:オイフ)を滅菌バッグに1枚または2枚入れて滅菌するときに下記の方法で滅菌可能かどうかを確認してください。
・布のたたみ方を考慮する(蒸気の浸透性など)
・入れる布に対して滅菌バッグは少し大きめにする
・たたんだ布の中心部に化学的インジケータ(タイプ5)を入れ滅菌バッグで包装する(2枚の場合はそれぞれに入れる)
・滅菌器のコールドスポット(滅菌器の扉側の下段)に積載する
・他の滅菌物も通常通り積載して滅菌する
・滅菌後に布に入れた化学的インジケータを判定する
上記の化学的インジケータに問題がないようでしたら、滅菌バッグに布を2枚入れても問題はありません。
Re: 四角巾滅菌について - S県K市の病院より
2024/04/18 (Thu) 11:33:00
回答ありがとうございます。
教えていただいた方法を試してみます。
また質問があった場合は宜しくお願いします。
リコール後の器材について。 - A・T
2024/02/29 (Thu) 15:39:10
今回はリコール後の器材について質問します。
BI判定が陽性だった場合、物理学的インジケータに問題がない場合、器材全て再度洗浄からやり直し、その後再滅菌で良いでしょうか。
オートクレーブの場合は、滅菌する前に再度BD判定後に滅菌で良いでしょうか。
リコールについてのマニュアルを作るためにに正確な事を知りたく、ご質問させていただきました。よろしくお願いします。
Re: リコール後の器材について。 - 会長
2024/03/02 (Sat) 16:51:33
BIの判定が陽性で物理的インジケータ(滅菌温度・湿度・時間)に問題ない場合とのことですが、滅菌物内に化学的インジケータ(CI)を使用されているのでしょうか?
また、BIは毎サイクルで使用されているのでしょうか?
対応方法が異なる場合があるので、申し訳ありませんが追加で情報をいただけないでしょうか。
Re: Re: リコール後の器材について。 - A・T
2024/03/02 (Sat) 20:43:33
質問内容が曖昧で申し訳ありませんでした。
当院では、セット物の中には化学的インジケータを入れています。
オートクレーブ滅菌時にはPCD、生物学的インジケータについては、オートクレーブ・EOG・ステラッドに毎サイクル行なっています。
この場合、物理学的インジケータに異常がなく、生物学的インジケータが陽性だった時に回収した器材は、再度洗浄し乾燥後に包装、オートクレーブはBDテスト後に滅菌で良いでしょうか?
また、お答えにありました、対応方法が異なる場合があるとは、どんな場合でしょうか?お教えください。よろしくお願いします。
Re: リコール後の器材について。 - 会長
2024/03/05 (Tue) 19:40:18
詳細な状況をありがとうございました。
滅菌後に、PI(物理的インジケータ)やPCD、CIが問題なくBIのみ陽性となることは一般的には発生しにくいと考えますが、そのような原因としてBIの設置方法の問題やBIの不具合、培養用のインキュベータの問題などが考えられます。
本題ですが
BIが陽性になった前の滅菌工程は問題ないことを前提として、ご質問の事例についての対応です。
・BI陽性であったときに滅菌した器材すべてを回収して、再洗浄、再包装、再滅菌しますが、他の滅菌器で滅菌するようにします。
・該当する滅菌器は原因が解明するまで使用しないようにします。
・BIが陽性になった原因を追究します。
・原因が不明の場合は、該当する滅菌器について再バリデーションを行う必要があります。
※滅菌器メーカーの協力が必要です。
BIを毎サイクル使用していない場合は、前回のBI使用時の次に滅菌した器材までさかのぼって回収する必要があります。
Re: Re: リコール後の器材について。 - A・T
2024/03/06 (Wed) 06:45:13
詳しくご回答くださり、ありがとうございました。
何度も申し訳ありませんが、滅菌終了後すぐに判定ができるCIが陽性だった場合も同じ工程で良いでしょうか? または、CIが陽性だった時は器材回収、洗浄、包装、オートクレーブのBDをやり直しBDが合格ならば同じ滅菌機を使用しても良いでしょうか?
今回、しっかりとしたマニュアルを作成したいと思いますので申し訳ありませんが、ご回答をよろしくお願いします。
Re: Re: Re: リコール後の器材について。 - 会長
2024/03/08 (Fri) 18:36:50
滅菌後のCIが陽性だった場合、基本的にはその時に一緒に滅菌した器材を全て回収して、再度洗浄と包装、滅菌することになりますが滅菌不良の原因が特定できるまではその滅菌器は使用しないようにします。
CIが変色不良した原因やBIやPCDのエラーがないかなど確認することが必要です。
原因が特定でき、他のインジケータなどが問題なければ、その滅菌器を使用しても問題はないと思います。
BDを再度行うかどうかは、ケースbyケースです。
無題 - 中材専門
2024/02/29 (Thu) 12:08:10
コンテナにセット組みする膿盆は上向き、下向きのどちらが推奨されますか。
Re: 無題 - 会長
2024/03/02 (Sat) 16:36:01
コンテナ内にセットする膿盆の向きについて、プレバキューム式蒸気滅菌器でしたら上向き、下向きどちらでも構わないと思います。
膿盆を上向きに積載した時に膿盆内に水が溜まるなどの乾燥不良が見られた場合は、下向きにセットするようにしてください。